北海道療育園の作業療法について |
作業療法士はリハビリテーション科に7名、支援事業課に1名います。 |
北海道療育園では、寝たきりの入所児(者)からキャッチボールの出来る入所者まで障害像は様々です。そのため作業療法では、個々人に応じて様々な活動を行っています。基本的には北海道療育園での日常生活をいかに快適なものとするか、またそのためには、今どのような関わりが必要なのかを考え、広い視野に立ち作業療法と結び付けています。
|
○北海道療育園における作業療法についてー 身体の訓練や食事訓練を主とした日常生活動作(ADL)訓練などを行っています。「訓練」といっても、それは決して苦痛を伴うものであっては作業療法は成り立ちません。もし苦痛を伴うならば、それに耐えるだけのメリットがあるものなのかどうかしっかり考える必要があります。「作業療法は楽しいもの」であり「意義のあるもの」。そのためには作業療法士自身の人間性を磨く必要があるし、関わり方の工夫も必要です。
|
○作業療法の訓練内容ー作品づくりやスイッチを使ってオモチャやテレビゲームで遊んだりパソコンを操作するなど、楽しみながら身体機能や知的機能を活かすことも作業療法の一つです。身体の機能代償として自助具を作製し趣味範囲を広げたり、様々な操作部位で電動車椅子訓練で行動範囲を広げたり残存能力を最大限に生かす取り組みも行なっています。そのことが身体機能面の向上のみならず精神機能面においても多大な影響を与えています。グループ訓練では、各メンバーに役割を担ってもらい作品作りなどのレクリエーションを通じた入所者間の交流や自尊心の育成などを促しています。
|
近年、私たちの身の回りで、心身の安らぎ(リラクゼーション)に関する用語や手段が飛び交っています。重症児(者)にとっても当然必要なことです。安楽な姿勢であったり,ストレスの発散であったり筋緊張や痛みの緩和などなど、心身のリラク ゼーションは人として欠かせない大切なことです。心身一体こそ作業療法の真髄。いや重症児(者)に対する(リ)ハビリテーションの真髄といってもいいでしょう。
|