第五療育課(こまくさ棟)の紹介
第5療育課は昭和53年(1978)に開設され、こまくさ棟の愛称で呼ばれています。定数48床とショートステイ1床の病床数で、入所者数は男女比がほぼ同数です。
入所利用者(以下、利用者と称す)は意思や要求を伝える手段には個性があり、そのサインを見逃さないように看護・介護に勤めています。
第5療育課の利用者は医療的ニーズが高いことに加え、身体的には変形や拘縮が強く喀痰の排出(排痰)のために体位変換のバリエーションを必要とする方が多く、介護度も高い利用者が大半を占めています。
更に医療的ニーズの高い障害をお持ちで、なおかつ年齢とともに生活習慣病や腎臓や大腸等になんらかの症状が出現する年齢が高い利用者が増えています。
入浴の時間を午前中にし、午後から日中活動の時間にあてて楽しい時間を提供しています。
人工呼吸器の管理が必要で自発呼吸がない方は、器機とともに浴室に入り看護者の管理の下、午後から別な時間で入浴介助を行っています。
また、旭川養護学校の訪問教育を受けている利用者がいます。
障害などにより当時教育を受けられなかった過年度生のほうが多くなっていますが、みなさん授業を楽しく受けられています。
直接看護、介護にあたっている職員すべてが、第5療育課の利用者へより良い生活と適切な医療や看護を提供できるように日々関わっております。
看護の特徴
第5療育課は様々な利用者の健康増進と疾病の予防に努めています。呼吸器に関わる医療機器の管理や排痰・安楽のためのポジショニング、経管栄養、腎瘻膀胱瘻管理、人工肛門管理に関わるケア等々。日常をその方に合わせて快適で安全に過ごせるように創意工夫を重ねています。
利用者それぞれの生きる姿から看護職として、人間として様々なことを教えていただいています。
職員ひとりができることは限られていますが、複数名で協力し合うとことで更に良いケアができると信じて、健やかな毎日を利用者に提供できるよう努力しています。
育成(活動)の特徴
第5療育課の育成の活動では医療的ニーズが高い方が多く、宿泊旅行や公園散策などの園外活動では酸素ボンベや吸引物品など各種医療物品を持参して行っています。療育棟内では人工呼吸器の管理が必要な利用者は午後に入浴をしており、午後の入浴がない曜日に居室内で数名のグループを作り、アロマの香りを焚きながら手指のマッサージや、季節に合わせたあそびなどを提供しています。
個別の関わりでは体調を考慮し大きな絵本の読み聞かせや音楽を一緒に聞いて楽しみ、個々の好みに合わせた活動を実施しています。
日常生活全般へのケアやあそびなどの活動を通して、利用者が楽しく笑顔で過ごすことができるように支援しています。
設備の紹介


