福祉施設は社会の共有財産
―施設のオープン化、地域との連携、社会資源の提供-
園庭の開放・バーベキューハウスの使用






長年にわたり3万平方メートルに及ぶ広大な敷地に芝生を張り、遊歩道を作り、数多くの彫刻を設置しました。
桜や白樺、カエデやイチョウなど四季を通じて自然を感じることのできる憩いの場所となっており、近郊の小学校の遠足や福祉施設の利用者の方々の散策にも利用されています。
特に200本の桜が花咲く春は、桜の名所として人気のスポットです。
園庭は市民の方々に開放しており、一定のルールはありますが自由に出入りできます。
また、バーベキューハウスも予約制ですが無料で開放しています。
市民に人気があり、年間2,000人の方に利用いただいています。
フラワーロード、あかりロード、春光台雪祭り




当園はこの花々を種から育て、地域に提供しています。
また、この取り組みは法人運営の施設のある美幌町や滝川市にも広がっています。
雪の季節には、当園で作製した100基のイルミネーションを地域の協力を得て幹線道路に設置しています。
また、同じく地域の皆さんと協力し、毎年2月には当園地域交流ホームを会場に「春光台雪祭り」を開催しています。
雪合戦、雪像造り、チューブすべり、みかん拾いなど、子どもから大人まで冬の一日を楽しんでいただいています。
北療祭・らぶとぴあ音楽祭




地域で立ち上げた推進委員会では、具体的な活動として、「らぶとぴあ大運動会」「らぶとぴあ音楽祭」を開催してきました。
この活動がのちの「フラワーロード事業」など当園と地域の皆さんとの協働した一連の地域活動に発展していきました。
「らぶとぴあ音楽祭」は、昭和61年の開催以来、当園の北療祭の野外ステージとして実施されるようになりました。
北療祭は当初、バザーや利用者さんの作品展を中心に行っていましたが、こうした経過の中で、規模を拡大し、毎回3,000人でにぎわう地域のお祭りとして定着しています。
三浦綾子記念文学館と連携協定




旭川出身の作家三浦綾子さんは、人が出会う大きな苦難や試練を描き、その中にあってなお希望をもつことの大切さ、人生の意味をみつけることの素晴らしさを私たちに伝えていただきました。
一方、私たち北海道療育園は50年にわたり医療福祉に取り組み、障害をもつ人たちのかけがえのない生命を守り、毎日が安全で、楽しく、幸せであるように努力してきました。
いのちの重さや平等性、安全や安心の大切さ、平和であることの尊さ、かかわることの素晴らしさ、争いの中に弱い者の居場所は生まれないという真実、北海道療育園の理念や実践と三浦文学とは、いつくもの共通するテーマがあると思います。
ここに協定の意義もあると思います。
これまで三浦文庫の常設や文学館での展示会、講演会の実施などを行ってきましたが、今後もさらに絆を深め、協定事業の取り組みを広げていきたいと思います。
彫刻の森〝風のギャラリー〟


法人の基本理念に「福祉の文化化」がありますが、その象徴的事業として、園庭に彫刻を設置する「彫刻の森」構想を平成12年に立ち上げました。
それから8年の年月をかけて、この取り組みに賛同いただいた市民の皆様、また利用者父母、役職員など1000名を超える方々の温かいご支援により完成したのが「やさしさ」と「親しみ」をテーマに掲げた「風のギャラリー・彫刻の森」です。
佐藤忠良氏、加藤昭男氏、土谷武氏、またイサム・ノグチ氏の遊具彫刻など最高峰の彫刻家や将来を期待される彫刻家を含む16点(このうち「静けさ」は建物内の中庭に設置)の作品を設置しています。
この場所が多くの人びとに愛され、永く安らぎの場、出会いの場となることを願っています。
「風のギャラリー・彫刻の森」の各作品の詳細はこちらをご覧ください。
福祉村地域交流ホームyou 岸信介記念会館

福祉村地域交流ホームは、地域のみなさんが集い、交流を深めることを目的に平成3年12月に建設されました。
この事業にあたっては、北海道療育園の開設以来、名誉顧問としてご支援いただいた元内閣総理大臣故岸信介先生からのご浄財とご遺族から寄せられた多額のご芳志を建設基金とし、日本小型自動車振興会の補助を受け建設に至りました。
北海道療育園や地域のベントなどに使用されております。
また近隣の福祉施設等の職員の研修場所、地域住民の集会所、散歩の途中の休憩所として利用されております。
ご利用方法は下記までご連絡ください。
開館時間
午後9時30分から午後9時まで展示・研修室など
研修室3室・和室2室・ラウンジ※多目的トイレ有
※駐車場は130台可
お問い合わせ先
北海道旭川市春光台3条10丁目電話:0166-54-7853