スイッチデバイスで使える機器を紹介します。一般に売られているパソコンなどの機器類にスイッチデバイスを直接接続することはできません。従って、スイッチデバイスを接続できるようにするには、機器を改良したり、スイッチデバイスを接続できる市販の機器を利用することになります。


パソコン      
   
スイッチデバイスを用いてパソコンを利用しようとした場合、キーボードやマウスを用いた場合よりも、機能的には制約されるものの、システムの組み合わせによっては目的を果たすことができると考えます。

 

コミュニケーションエイドを利用するシステム
 
  下のシステムの構成は、スイッチデバイス一つでコミュニケーションエイド用ソフト(タッチトーキング)を使う例です。パソコンは通常のものですが、マウスはスイッチデバイスが接続できるように改良を加えています (マウスの改良の仕方については ここ をクリックしてください)。このようなシステムの構成(機器の組合せ)は、いろいろなパターンが考えられます が、ソフト以外の機器 の構成としては最も安価で容易な方法ではないかと考えます。
   

スイッチデバイス

改良マウス

パソコン

タッチトーキング

 インターネットを利用するシステム
  通常インターネットを行うときには、キーボードやマウスを使うことがほとんどですが、これ以外でインターネットを利用する方法を紹介します。
・ マウスの機能を代用する
  スイッチデバイス・HAマウス(市販品)・オンスクリーンキーボードを使 ってブラウザソフト(インターネットエクスプローラなど)に文字を入力し、ホームページを検索することができます。HAマウスを利用することで、一つのスイッチデバイスでマウス ポインタを4方向に動かし、マウスクリックを おこなうことができます。マウスポインタを操作することができれば、オンスクリーンキーボード(仮想キーボード)をパソコンの画面上に表示し、 文字をクリックするとブラウザソフトに文字を入力することができ ます。
   

 

スイッチデバイス

HAマウス

パソコン

オンスクリーンキーボード

ブラウザソフト

・キーボードの機能を代用する
  スイッチデバイス・なんでもスイッチボックス(市販品)・ブラウザソフトを使ってホームページを閲覧する。 もともとブラウザソフトはキーボードで操作できるように設定することができます。これをスイッチデバイスなどで行えるのが「なんでもスイッチボックス」です。文字を入力しなくても、ブラウザソフトのハイパーリンクを利用 し、ホームページを閲覧することができます。
 

スイッチデバイス なんでもスイッチボックス パソコン ブラウザソフト
  
パソコン利用するシステム の例
   
 


テレビゲーム
  テレビゲームは娯楽だけではなく、随意的操作部位の活用・目と手の協調などを促すための道具として使います。
テレビゲームを利用するシステム
  テレビゲームのコントローラを、スイッチデバイスが接続できるようにイヤホンジャックを接続します。 例1は、改良したコントローラにスイッチを接続している様子です。例2は違ったゲームコントローラを改良したものです。PIC(プログラムできるIC) というICを使った電子回路を追加しキャラクターなどの動きを増やすこともできます。
 
例 1 例 2 PIC回路の追加

玩具
  玩具(電池で動くもの)は随意的操作部位の活用・目と手の協調・因果関係の理解などを促すための道具として使います。
玩具を利用するシステム
玩具(電池で動くもの)の場合も、スイッチデバイスを接続できるよう、改良することが必要です。市販のものもありますが、種類は多くはないようです。構造さえ理解できれば、改良は比較的容易です。 おもちゃの電池ボックスに「BDアダプタ」(市販品)を使う場合もありますが、配線の一部を改良してはんだ付けをし、イヤホンジャックを接続したほうがよい場合もあります。下のシステムはスイッチデバイスと玩具の間にタイマー回路 (トランジスタ回路)というものを、追加しています。これは、スイッチデバイスを継続して押せない場合など、玩具を一定時間動作させるタイマーの役割をするものです。もちろん、スイッチデバイスと玩具を直接接続しても使用することができます。
 

 

 

動くおもちゃ
スイッチデバイス タイマー回路 音の出るおもちゃ
せんぷうき

                                  


このページではスイッチデバイスの製作または機器類の改良の解説を行っている部分がありますが、これらは製作や改良を促すものではありません。もし、これら改良などを行う場合には各自の責任において行ってください。

 


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