コミュニケーションエイド・パソコン・おもちゃ・テレビゲームなどを通常の状態で使えない場合、例えば、パソコンではキーボードやマウスが十分に使えない場合には、それらに変わる手段が必要です。その一つの道具として「スイッチデバイス」などが必要な場合があります。 市販のものも多く販売されていますが当園の場合には、それぞれの身体状況に合わせたスイッチデバイスを製作しています。


 スイッチデバイスについて

スイッチデバイスの重要性 パソコンなどの機器類がそのままの状態(キーボード・マウス)では使えない場合、スイッチデバイスを利用することによって、その機能を完全には補えないものの、機器類の操作が可能になる場合があ ります。

 

スイッチデバイス製作の留意点 スイッチ(マイクロスイッチなど)の操作部位として、対象児(者)の身体の中で最も随意的で疲労のない部分を探すこと、スイッチを押す力によってスイッチの部品を選ぶこと、スイッチを身体や椅子、テーブルに確実に固定すること に留意する必要があると考えます。
スイッチデバイスの構造 スイッチデバイスの形状は様々ですが、構造は全て共通で、スイッチ・配線・ミニイヤホンジャックが使われています。この詳細な構造については「スイッチ デバイスの製作」で紹介しています。 ここ をクリックしてください。

 

スイッチデバイスで使えるもの スイッチデバイスをパソコンなどの機器類に直接、接続することはできません。従って、スイッチデバイスを接続できるよう機器を改良したり、スイッチデバイスを接続できる市販の機器を利用します。スイッチデバイスで使える機器 」については別のページで紹介します。 ここ をクリックしてください。

 


 スイッチデバイスの紹介   

手のひらスイッチ  リミットスイッチ・プラスチック板・ベルトを利用したもの。スイッチの固定にはベルトを使っているので、「手のひら」ばかりではなく、腕や足の裏、姿勢保持いすのアームレストなどに固定しても使えます。
ハンバーガースイッチ リミットスイッチ・合板などを利用したもの。直径15cm程度で、比較的丈夫に作っているので、下肢などでも使えます。
触覚スイッチ 触覚スイッチ(細)・アーム・大型クリップなど を利用したもの。大型クリップでテーブルなどに固定し、40cm程度の調整アームがついています。スイッチは細いバネ状のもので、顔や指など、押す力が弱い場合に使います。
装具スイッチ

 

リミットスイッチ・革など を利用したもの。手と手関節を覆っているのは、不随意運動などを抑制するための装具とスイッチの台を兼用したものです。

 

音スイッチ

 

 

音に反応する電子回路・ヘッドホンマイクなどを利用したもの。音に反応する電子回路は玩具のものを改良したものです。

 

ストレインゲージスイッチ

 

 

ゆがみセンサーを利用したもの。ゆがみセンサーは、少しの動きで動作するため、顔などに貼っても使用することができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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