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「物質文明の世紀」と言われた20世紀から、人間の心をとりもどす「心の世紀」と位置付けられた21世紀を迎えました。古来から洋の東西を問わず、人間が生活しているところには、必ず文化の跡がみられます。人間は文化を産み出し、文化とともに生きている存在で、人間らしく生きるということは文化的生活をおくるということにほかなりません。「文明の世紀」から「文化の世紀」への転換を図ろうとしているのが、今、全人類が求めていることだと思います。当園は早くから施設のオープン化と利用者の文化的生活の向上に努めてまいりました。このたびはさらに一歩すすめて 、当園の恵まれた環境を生かしての「彫刻の森」構想を発足させました。幸い旭川市は、中原悌ニ郎賞の創設が契機となり、たくさんの彫刻が市内に設置され、市民にとって芸術が身近に感じられる街です。園庭の芝生の木もれ日の下で涼むお年寄り、散策する障害を持つ人たち、裸足で走りまわる子どもたち、そのそばに抽象、具象のさまざまな彫刻がある風景は、施設を利用する障害児・者にとっては、まだ見ぬ世界にふれる心温まる環境づくりだと考えています。 このような空間での人々の交わりは、人間の心にやさしさとうるおいを与えてくれるものでしょう。一人でも多くのみなさんがこの場を利用してくださるとともに、文化の香りに満ちた「彫刻の森」づくりに一緒に参加していただければ幸いです。ご協力をお待ちしています。 |
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(1) 和泉正敏「静けさ」 | (2) 内田晴之「交差する形」 |
(3) 西野康造「気流」 | (4) 笹戸千津子「あい」 |
(5) 土谷武「開放VI」 | (6) 山内壮夫「子を守る母たち」 |
(7) 山内壮夫「風の中の母子像」 | (8) 加藤昭男「小川に魚が帰った日」 |
(9) 吾妻兼治郎「森の中に」 | (10) 加藤顕清「婦人像・昼」 |
(11) 植松奎二「浮くかたち-宙-」 | (12) 渡辺行夫「風の庵」 |
(13) 眞坂雅文「連山夢想−旭川」 | (14) 佐藤忠良「人魚」 |
(15) イサム・ノグチ「プレイスカルプチャー」 | (16) イサム・ノグチ「オクテトラ」 |
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