作品のページ

「 詩 」

 

 もしもかなうなら
 
自由になる手がほしい
いろんな物を作ったり
自分でごはんを食べたり
車椅子を動かせたらいいなぁ
それが本当になったらいいなぁ

 

 

わたしのあし

わたしのあしはかたほうがてのかわり
ワープロやでんどういすをコントロールする
たまにはからだをコントロールしてる
このあしがなかったらわたしはなにもできない

てがつかえたらもっとよかったのになぁ

まぁいいやわたしはこのあしがあるから
よくをいえばふつうのからだだったらよかったのになぁ

 

 

おとうさんへ

 
いまどこにいるのかぁ
わたしにだまってたびだった
あんまりだなぁ
こどものころよくかれーらいすをつくってくれたっけねぇ
おとうさんのせなかはおおきかったなぁ
いつもおんぶしてたのをおもいだす
いまはあえないけどおとうさんは
どっかでわたしとおねえさんのこと
まもってくれているよね
はやくおほしさまになったね

    

    

 

母の思い出

母の思い出はいろんな温泉に行ったことかなぁ
父方のお婆ちゃんと連れて行ってもらったなぁ
早く私の体が治るようにと思ってやってくれたんだなぁ
もうお婆ちゃんはいない
母は元気だけど体があまり良くないから
心配だなぁ

    

 

 

この詩は重度の運動障害のある入所者が、専用に作製した「指入力スイッチ」で、コミュニケーションエイドを操作し、書き綴ったものです。