食事動作

 

                             食べるということ

 食べることは、人間にとって生きるために必要な活動のひとつです。また好みの食べ物、美味しい食べ物を自分で好きなように食べるということは、生活を豊かに送るためにも重要なことにもなります。入所 児(者)にとっても、自分の力で食事が出来るということは、大きな満足感や自信につながります。

 

食べる楽しさを感じてもらうためにも、

                                     作業療法士は関わっています

 口腔機能に大きな問題はなく、食事の動作が上手く行えない入所児(者)に対し、訓練を行っています。はじめに、”自分で食べたい”という入所児(者)の意欲を十分に養いながら食べ易くなる姿勢作りを行います。次に、スプーンを握り続けられるか、皿を押さえることが出来るか、食物をすくえるか、口までスプーンを運べるか等、食事に必要な動作のどの部分でつまずいているのかを明らかにします。そして、動作の練習をしたり、道具の工夫を行い、入所児(者)が自分で食べることができるように、援助していきます。すぐに一人で食べられるようになる訳ではありません。少しずつ上手になっていき、その状況にあわせて作業療法士は関わり方を変え、二人三脚で根気よく取り組んでいきます。食事指導は食事場面での指導だけとは限りません。作品の 制作などを行っているうちに手の使い方が上手になって食事動作も上手になることがあります。

 
     

 

 

上手くすくえないよぉ       うん、おいしい!

                          

 

    

環境設定                 

食べやすい食事の姿勢を考えます。

スプーンや皿の形状を工夫します。

 

動作の練習

上手にすくえる様に一緒に練習します。

 

食事場面以外でも

何か作りながら、手が上手に使える様にします。